Autodesk MFG Online

Home › 導入事例 › 3 次元加工の活用でより複雑な形状をより早く 難度の高い加工需要に応えて加工技術を向上

導入事例

株式会社アヅマ

3 次元加工の活用でより複雑な形状をより早く
難度の高い加工需要に応えて加工技術を向上

急速に拡大する複雑な形状の樹脂製品需要に応えて エンジニア自身が選んだ FeatureCAM をフル活用

急速に拡大する複雑な形状の樹脂製品需要に応えて
エンジニア自身が選んだ FeatureCAM をフル活用


急速に拡大する複雑な形状の樹脂製品需要に応えて
エンジニア自身が選んだ FeatureCAM をフル活用

半日がかりの加工プログラムが 1 時間弱で完了

長野県東御市の株式会社アヅマは、樹脂と非鉄金属の切削加工を専門とする加工メーカーである。試作品を中心に、射出成形できない形状や素材、小ロットの射出成形が不向きな製品などをメインプロダクトに 40 年余の歴史を刻んできた。特に創業時から手がける樹脂加工の技術の高さには定評があり、長年蓄積したノウハウを生かした品質、そして充実した加工設備により短納期対応などを多方面のお客様から高く評価されている。近年、樹脂加工業界において大きな変化が進んでおり、アヅマもそれへの対応を急いでいる。営業部門を担う清水健吾氏は語る。

「近年、さまざまな業種において、3 次元加工が必要となる複雑な形状の製品の需要が増えています。もともと当社ではリスク軽減の狙いもあって幅広い分野からの受注を目指しており、複雑な形状や加工難度の高い仕事も積極的に受注するようにしています。」そして、そんな同社の積極果敢な営業戦略を支えているのが、2013 年に導入した CAM システム、FeatureCAM である。FeatureCAM は設計データから NC コードの生成までワークフローを自動化し、パーツを素早く生成する強力な CAM ソフトウェア。もちろん同社も、それ以前から他社製 CAD/CAM を所有してはいたが、複雑な形状の製品への引き合いが増えるなか、顧客の要望に対応しきれなくなっていた。そこで 2013 年、清水氏が中心となって新たに CAM 製品を選定・導入したのだという。
「担当は 3 名の CAM 技術者で構成していましたが、新種の CAM の知識には乏しかったため、各製品の良し悪しを評価できませんでした。そこで私たち自身が“実際に使ってみて”判断しよう、と考えたのです。」清水氏らは、当時の代表的な CAM 製品を 3 社から取り寄せて実務へ投入。それで実際に製品作りを行いながら比較検討していった。しかし、選定を任された者たちは、それほど時間をかけるまでもなく「FeatureCAM が一番」という結論で一致したのである。

「さまざまな角度から比較したのですが、やはりFeatureCAM が一番優れているという結論でした。特に使い勝手の良さと速さはずば抜けていました。」たとえば、それまで同社が使っていた対話式プログラムで約半日もかかっていた事前の加工プログラ厶も、FeatureCAM なら初めての操作にも関わらず、1 時間かからずに完了してしまったのだ。清水氏らが即座にその導入を決定したのも、当然だったろう。

「導入では販売代理店のサポートに非常に助けられました。CAM を初めて使う技術者も多かったので、細かい所まで丁寧に教えていただきとても感謝しています。FeatureCAM をスムーズに立上げられたのも、間違いなく販売店スタッフの支援があったからです。

株式会社アヅマ
清水 健吾 氏

株式会社アヅマ
製造部 マシニング 3 課
塩入 雅紀 氏

株式会社アヅマ
製造部 マシニング 2 課
後藤 裕也 氏

エンジニア主導の FeatureCAM への移行により
効率化とコストダウン、新規市場の開拓も可能に

大幅な時間短縮とコストダウンを実現

このような経緯を経てアヅマの製造現場へ導入された FeatureCAM は、当初、無理なくスムーズに移行が進められるよう、従来から稼働していた前述の他社製 CAD/CAM と並行する形で運用が開始された。一般に現場技術者は使い慣れたツールから別ソフトへの乗り換えをあまり喜ばないことも多いが、この時のアヅマの現場は違った。エンジニアたちはきわめてスピーディに、しかも、自主的かつ積極的に FeatureCAM への移行を進めていったのである。部品加工を担当している製造部マシニング 2 課の後藤裕也氏は語る。
「当初は私も、使い慣れていた古い対話式プログラムと FeatureCAM を半々の割合で使い始めました。

ところが徐々に FeatureCAM を使う頻度が増えていき、4 年経った今ではほぼ全てを FeatureCAM でプログラミングして、マシニング加工するようになっています。」そんな後藤氏の言葉に、同マシニング 3 課のエンジニアである塩入雅紀氏もうなずく。
「とにかく使い勝手が良いです。直感的に使えて、プログラミングも“ 次に何をすれば良いか”をFeatureCAM 側から訊いてくれるので、指示通り数値を入れていけば、それでできてしまう。初めて触れた時から、スムーズに使えたという実感があります。」
だからこそ、CAD/CAM に関わる作業全体が大きくスピードアップしたのは当然だったと塩入氏は語る。
前述の通り旧システムは対話式プログラムに時間がかかる。しかも、ツールパスを作る際は前夜のうちに仕掛けておいて一晩中パソコンを動かし、翌朝ようやく出来上がる――ということも多かったが、そうやって一晩がかりで作ったパスが使い物にならず、また最初からやり直しになることもしばしばだったのである。

「FeatureCAM なら PC 上でシミュレーションを行い、ツールパスの良し悪しを事前に確認できるので、そんな失敗は過去のことになりました。」(塩入氏)
特に複雑な形状の製品の場合、以前はプログラミングに時間がかかったのはもちろん、その後のマシニング加工も、まずは失敗覚悟で「試し」に削るのが通常だった。もしそれで上手くいけばそのままもう 1 個作るわけだが、多くの場合 1 度では完了できず、テストカットが繰り返されることも少なくなかったのである。
「“ 試し”で失敗すれば廃棄するので、以前は無駄になってしまう材料も少なくありませんでした。それが今はほとんどなくなり、逆にテストカットだけで製品として収められるものができて、そのまま納品するケースが多くなっています。」(後藤氏)

FeatureCAM はリードタイムを大きく短縮していったのと同時に、コストダウンも実現したのである。

キャパシティを広げ新規市場開拓の原動力にこうして FeatureCAM 導入から 4 年が過ぎたいま、徐々にアヅマの事業展開にも変化が見え始めている。
「FeatureCAM の導入により複雑な形状のものを受けるキャパシティが拡大し、当社の営業戦略にも大きな影響を与えました。」と、営業の立場から清水氏は語る。「従来のお客様から“短納期の依頼に応えてくれて非常に助かった”とか“加工した製品のでき映えが非常にきれいだった” 、“精度も安定している”といった言葉をいただき、高い評価を得たのはもちろん、新しいお客様からの受注も増えています。」
まさに加工技術の向上とキャパシティの拡大を武器に、新しいマーケットへ営業をかけ、成果を上げているのである。開拓した新市場としては、医療分野や食品分野などが上げられるという。

「たとえば食品関係部品には、スクリュー形状のローター部品を作りました。これも 3 次元加工が必須の複雑な形状でしたが、お客様のご要望にお応えすることができましたし、フィールドは着実に広がっています。」(清水氏)
こうした成果を受け、同社では FeatureCAM 活用のさらなる拡大を構想中だ。現在 FeatureCAM を使っているのは 7~ 8 名だが、その数を増やし、技術的にも底上げを図っていきたいというのである。
「FeatureCAM を使える人数を増やして個々のプログラミングのレベルアップを図れば、効率はさらに向上できると考えています。そうしたら皆で知恵を出し合って、自社ブランドの開発に挑戦するのが今の私の目標です。」と後藤氏は言う。一方、自分自身の技術を高めて FeatureCAM の潜在能力をさらに引き出したいと語るのは塩入氏だ。

「まだまだ FeatureCAM の能力は使いきれていません。たとえば現状では 3 軸のモジュールまでしかやっていませんが、将来はぜひ同時 5 軸加工に対応したプログラミングにも挑戦したいです。」そんな塩入氏の言葉に清水氏も力強く頷く。
「同時 5 軸でなければできない加工というのは確かにあります。営業的な取りこぼしを無くす意味でも、ぜひ挑戦して欲しいテーマです。そのためにも FeatureCAM 環境の強化は重要です。現状 5 台ですが、これを 10 台に増やせばかなり変わってくるでしょう。早期実現を目指して頑張りたいですね。」

FeatureCAMによる作業

FeatureCAM によるシミュレーション

マシニング加工機による作業 1

マシニング加工機による作業 2

マシニング加工機による作業 3

会社名:株式会社アヅマ

所在地:長野県東御市
ソフトウェア:Autodesk FeatureCAM

FeatureCAM を導入して 4 年になりますが、その活用によって、マシニング加工の作業時間を大きく抑える効果が上がっていることは間違いありません。エンジニアたちの操作スキルをさらに向上させていくと同時に、システムそのものの台数やそれを操作するエンジニアの数も増やしていけば、効率化はさらに推進できるはずです。もちろんマーケット開拓という点からも、大きな効果が期待できるでしょう。
今後の優先課題として、積極的に取り組んでいきたいですね。

清水 健吾 氏
株式会社アヅマ
営業部

 
 

資料ダウンロード

3 次元加工の活用でより複雑な形状をより早く
難度の高い加工需要に応えて加工技術を向上

385 kb

ダウンロード